スパーキングナイター開催中の10月6日、爽やかな秋の夜風に包まれた川崎競馬場。この日のメイン競走は、第4回鎌倉記念(サラ系2歳、1500メートル、全日本2歳優駿Gトライアル)。
同レースは、デビュー戦で後続に大差(2秒7)をつけて圧勝し、断然の1番人気に支持されたエスプリフェザント(牡、父デュラブ、母ビュウティセシル、母の父ゴールデンフェザント、武井榮一厩舎)が、好スタートからスッと先頭に立つと、折り合いを欠くことなくハナをキープ。そして勝負どころの4コーナー過ぎ・・・。われわれは、衝撃的な光景を目にすることとなった。
鞍上の久保勇騎手が軽く気合を入れると、それに応えて加速を開始。同馬のアップを映し出していた中継カメラが、画面から引いてみると、なんと2番手以降の馬群は遥か後方で追走するのに精一杯。それを尻目に、同馬はほとんど「持ったまま」の状態で逃げ切り勝ち。2着との差は2秒6(13馬身)、走破タイムも1分34秒0と好時計をマーク。まさに「次元が違う」とでも言うべき、すさまじい「怪物」の誕生だ。
「エスプリフェザント」・・・この名は覚えていた方が良いだろう。 |