アジュディミツオー(牡4歳、船橋・川島正行厩舎)陣営が、『ドバイワールドカップ(Dubai World Cup)』へ参戦する意向を固め、7日朝に、主催者である千葉県競馬組合へ報告した。
実際に同レースへの出走が実現すれば、地方競馬所属馬としては“初”となる。
アジュディミツオーは、昨年暮れの大一番『東京大賞典GI(大井)』で3歳(当時)ながら見事な勝ちっぷりを披露。04年最後を締めくくるダート王に輝いた。
また川島調教師(57歳)は、ダーレージャパンレーシング(有)が所有する馬を数多く管理していることでも知られており、ドバイとの縁も深いことから、レース直後より“ドバイ参戦”との声も上がっていた。
なお、アジュディミツオーの鞍上には、大井の内田博幸騎手(34歳、荒井隆厩舎)が騎乗する予定。同馬とのコンビで東京大賞典を制しただけでなく、自身も04年地方競馬リーディングで勝ち鞍、収得賞金ともに初の全国1位に輝くなど、今もっとも充実している騎手である。
川島調教師も2年連続でNARグランプリ最優秀調教師賞を受賞するなど、近年の地方競馬を代表する調教師。まさに“地方競馬最強軍団”といっても過言ではない陣営で、ドバイへ挑むこととなる。
『ドバイワールドカップ』は05年3月26日(土)、ナドアルシバ競馬場(アラブ首長国連邦、ドバイ)で行われる国際GIレース。
当日は「ドバイワールドカップ・デイ」として複数の重賞が行われるが、アジュディミツオーが目指すレースは、その中でもっとも高い(世界最高)賞金額360万米ドル(4億円弱)のダート2000メートル戦である。
なお、同レースは招待レースのため、現時点で出走が可能となったわけではない。
まずは、1月12日(水)が締切日となっている予備登録をおこなわなければならず、その後、さまざまなプロセスを経て、最終的にドバイからの"招待"を受けた時点で、初めて出走することができる。
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