国内競走馬の公式格付けであるJPNサラブレッド・ランキングの2005年上半期分(1月1日〜7月31日)が9日、発表されました。
これによると、3歳芝では皐月賞・ダービーを圧勝したディープインパクトが120ポンドでトップ。ダービー馬のレーティングとしては、97年に現在の方式に変更されて以来の最高値となりました。牝馬では日本のオークスとアメリカンオークスを連勝したシーザリオが116ポンドでトップとなりました。
4歳以上芝では、安田記念で香港勢を下し優勝したアサクサデンエンが119ポンドでトップ。安田記念2着→宝塚記念1着のスイープトウショウは114ポンドで6位タイながら、牝馬の減量分を考慮すれば118ポンドとなり(★JPNサラブレッド・ランキング(定義)の(6)(2)を参照)、この馬が実質2位となります。
一方、3歳ダートではジャパンダートダービーを圧勝したカネヒキリが112ポンドでトップ。2位は東京ダービー勝ち馬のシーチャリオット108、3位はメイプルエイト106と船橋勢が続きました。
4歳以上ダートは、フェブラリーSを制したメイショウボーラーが115ポンドでトップ。2位には川崎記念・帝王賞とGT2勝のタイムパラドックスが続き、地方馬はナイキアディライトの9位タイが最高でした。
このランキングについては8月10日発売の季刊ハロン夏号(8月号)にてダート部門を特集しておりますので、あわせてご覧ください。
★JPNサラブレッド・ランキングとは…
JPNサラブレッド・ランキングは、各馬の能力を数字に置きかえ、表したレーティングをランキング化したものです。世界的にはワールドランキングとして発表されており、JPNサラブレッド・ランキングはその日本国内向け。JRAハンデキャッパー・NARレーティング担当者の共同作業で作成したレーティングを基礎として、海外での成績を加え、さらに上半期を通じたレースぶりを検証し若干の修正を行ったうえ、国際ハンデキャッパー会議の協議を経て決定したものです。
■JPNサラブレッド・ランキング (定義) |
(1) |
対象馬 |
|
日本馬…日本および海外の競走に出走して、100ポンド以上の評価を得た馬。
外国馬…日本の競走に出走して、100ポンド以上でかつその馬のベストの評価を得た馬。
|
(2) |
対象レース |
|
中央競馬…すべての平地重賞競走およびオープン特別競走
地方競馬…出走資格に上限のないすべてのサラ系重賞競走および一部の主要競走
|
(3) |
区分 |
2歳・3歳(芝・ダート)・4歳以上(芝・ダート)
※2歳は上半期の発表はありません。
|
(4) |
距離区分
S(=Sprint) …1,000m〜1,400m未満
M(=Mile) …1,400m〜1,900m未満
I(=Intermediate)…1,900m〜2,200m未満
L(=Long) …2,200m〜2,800m未満
E(=Extended) …2,800m〜
|
(5) |
評価単位 ポンド/キログラム併記(1ポンド≒0.453kg) |
(6) |
備考 |
(1)ランキング表の競走馬の所属は、発表時のものです。
(2)牝馬の数値を牡馬と比較する際には4ポンドを加えてください。
これは、負担重量(牝馬減量)の関係からです。
|
|
|