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2006/8/23
2006年上半期JPNサラブレッド・ランキング

 国内競走馬の公式格付けであるJPNサラブレッド・ランキングの2006年上半期(1月1日〜7月31日)分が23日、発表されました。

 これによると、4歳以上芝は天皇賞(春)・宝塚記念を圧勝したディープインパクトが125ポンドでトップ。これは現在の世界2位タイであり、トップに立つ仏・ハリケーンランの126ポンドとわずか1ポンド差。外国馬と対戦実績のない日本馬としては異例の高評価で、同馬の実力を世界中のハンデキャッパーが認めた証といえるでしょう。2位はドバイシーマクラシックを制し、“キングジョージ”3着と海外遠征2戦を好走したハーツクライで123。4位タイの117にはシンガポール航空国際Cで地方馬初の国際GI制覇を果たしたコスモバルク(北海道)など。新設GIヴィクトリアマイルに続き、米キャッシュコールマイルを制したダンスインザムードは116ポンドで6位ながら、牝馬の減量分を考慮すれば120ポンドとなり(★JPNサラブレッド・ランキング(定義)の(6)Aを参照)、安田記念を制した香港・ブリッシュラックと並んで実質3位となります。なお、3歳芝では昨年のディープインパクトに続いて皐月賞・ダービーの2冠を制したメイショウサムソンが118ポンドでトップに立ちました。
 一方、4歳以上ダートはフェブラリーS圧勝のカネヒキリが118ポンドでトップ。2位は帝王賞でそのカネヒキリを下し地方馬最多のGI5勝目を挙げたアジュディミツオー(船橋)、ゴドルフィンマイルを制したのち海外に電撃移籍したユートピアの2頭が116で並びました。3歳ダートはジャパンダートダービーの勝ち馬フレンドシップが108でトップに立っています。

 これらのランキングについては10月上旬発売の『季刊ハロン2006・Autumn(187号)』に詳しく掲載しておりますので、あわせてご覧ください。


★JPNサラブレッド・ランキングとは…
 JPNサラブレッド・ランキングは、各馬の能力を数字に置きかえ表わしたレーティングをランキング化したものです。世界的にはワールドランキングとして発表されており、JPNサラブレッド・ランキングはその日本国内向け。JRAハンデキャッパー・NARレーティング担当者によって作成したレーティングを基礎として、海外での成績を加え、さらに上半期を通じたレースぶりを検証し若干の修正を行ったうえ、国際ハンデキャッパー会議の協議を経て決定したものです。


★JPNサラブレッド・ランキング (定義)

(1)対象馬
 @日本馬…日本および海外の競走に出走して、100ポンド以上の評価を得た馬。
 A外国馬…日本の競走に出走して、100ポンド以上でかつその馬のベストの評価を得た馬。

(2)対象レース
 @中央競馬…すべての平地重賞競走およびオープン特別競走
 A地方競馬…出走資格に上限のないすべてのサラ系重賞競走および一部の主要競走

(3)区分  2歳・3歳(芝・ダート)・4歳以上(芝・ダート)
 ※2歳は上半期の発表はありません

(4)距離区分
 S(=Sprint)   …1,000m〜1,400m未満
 M(=Mile)    …1,400m〜1,900m未満
 I(=Intermediate)…1,900m〜2,200m未満
 L(=Long)    …2,200m〜2,800m未満
 E(=Extended)  …2,800m〜

(5)評価単位  ポンド/キログラム併記(1ポンド≒0.453kg)

(6)備考
 @ランキング表の競走馬の所属は、発表時のものです。
 A牝馬の数値を牡馬と比較する際には4ポンドを加えてください。
  これは、負担重量(牝馬減量)の関係からです。