「第20回ワールドスーパージョッキーズシリーズ(WSJS)」が12月2日(土)、3日(日)の2日間にわたりJRA阪神競馬場で行われ、地方競馬代表の濱口楠彦騎手(46歳、笠松・松原義夫厩舎)が全4戦で合計28ポイントを獲得し、各国を代表するトップジョッキー13名を相手に9位に入った。
このシリーズでは、規定により各レースの出走予定馬が近走の成績等によってA〜Dの4グループに分けられ、各騎手の優勝機会が均等になるように騎乗馬が振り分けられている。
濱口騎手の騎乗馬は第1戦から順にC、B、A、Dグループで、Aグループ馬アドマイヤディーノに騎乗した第3戦ではチャンスをものにして見事優勝。それも、中団やや後方から直線で大外に持ち出し、豪快に追い上げる迫力ある勝ちっぷりで、ゴール前では思わずガッツポーズ!これが中央での初勝利となった。 レース後には「(中央での)初勝利が嬉しい。馬の手応えがよくて、直線でも伸びてくれた。もう1勝したいな(笑)。次のレースもがんばります!」と、いつもの“ハマちゃんスマイル”を披露。 この時点で、濱口騎手は計27ポイントで首位と2ポイント差の2位となり、初日終了時の11位から一気に総合優勝圏内へ。しかし、第4戦目ではハナを切ったものの結果は13着で、1ポイントが加算されたのみだった。
総合優勝は、43ポイントを獲得したドイツ代表のA.スボリッチ騎手。2位には、昨年のこのシリーズを地方競馬代表として優勝したJRAの岩田康誠騎手だった。
全てを終えて濱口騎手は「貴重な2日間でした。シリーズでの1勝と中央初勝利という夢が一気にかなって嬉しい。一流レベルの人たちとレースができてよかったです。今年1月に亡くなった父にもいい報告ができます。それから、パドックでの声援がすごく嬉しかった!」と満足した様子。 確かに、阪神競馬場での濱口騎手への声援は特別で、シリーズ最後の騎手紹介でも濱口騎手の登場と同時にスタンドから「うぉー」と歓声が上がっていたほど。 我らがハマちゃんのあの笑顔と人柄が、多くのファンを魅了したのだろうか。 笠松けいばの、そして地方競馬の誇りが、また増えたようだ。
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