1月30日、『第5回佐々木竹見カップジョッキーズグランプリ』が川崎競馬場で行われ、武豊騎手（JRA）が総合ポイント72点で第1位に輝いた。
　過去5回とも参戦している武騎手にとって、同シリーズの総合優勝は初めて。
　また、JRA所属騎手の総合優勝も初であった。

　7151勝ジョッキーの佐々木竹見氏の功績を称え、地元・川崎競馬に創設された『佐々木竹見カップジョッキーズグランプリ』は、地方・中央の各地を代表するリーディングジョッキー14名により、2レースの総合ポイントで争われる。

　今年の第1戦（第7競走）は、ゴール前で1馬身の範囲内に7頭がひしめく大接戦。これをクビ差で制した武騎手が、第2戦（第9競走）でも最後方から向正面で一気にハナに立つ豪快なレースを披露したが、直線では後退。それでも5着と健闘し、同じくJRAから参戦して第1戦：5着、第2戦：2着で総合2位となった横山典弘騎手に12ポイント差をつけた。
　3位は、第2戦の直線で豪快に追い込み、粘る横山騎手をゴール前でキッチリ差し切った五十嵐冬樹騎手（北海道）だった。

表彰式で佐々木氏から優勝カップと賞金200万円を手渡された武騎手は、多くのファンからの祝福も受け、満面の笑み。 　宇野和男アナウンサーによる勝利ジョッキーインタービューでは、
	「とてもうれしいです。佐々木さんは、騎手としても、人間としても尊敬している方なので、このレースに参加できることを光栄に思っています。第2戦でのポイントはあまり気にしていませんでしたが、最後方からのレースだったので全体の配置はよく見ていました。直線では（前で追い上げる）五十嵐くんを応援していました（笑）。いただいた200万円で横山騎手と飲みに行きます（笑）」
と、場内を盛り上げていた。

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