10月16日(木)、とうとう迎えた旭川競馬場のラストデー。最後の瞬間を見届けようと4,000人を超えるファンが競馬場に詰め掛けた。
ラストレースとなったエーデルワイス賞JpnIIIは、地元ホッカイドウ競馬所属のアンペアが圧勝で有終の美を飾り、大きな拍手に迎えられたウイニングランで山口竜一騎手が馬を止め、大勢のファンに向けて1本指を立てると、拍手は歓声に変わり、閉幕の時は温かい雰囲気に包まれた。
レース終了後には馬場開放が行われ、ゴール板前で記念撮影をしたり、コースの砂を記念に集めたり、裸足になって砂の感触を確かめたりと、それぞれが思い思いに旭川競馬場との名残を惜しんでいたようだ。
上川畜産組合主催の第1回競馬が1928年(昭和3年)に旭川市近文一線の競馬場で行われて以来、太平洋戦争後の1948年(昭和23年)には北海道主催の競馬がスタートし、1975年(昭和50年)に現施設(旭川市上雨紛)が開場。1994年(平成6年)からはナイター競馬(旭川ナイトレース)も行われ、現在に至る旭川競馬場。
旭川の地に80年の歴史を刻み、また、ばんえいと平地という二つの競馬を一番最後まで一緒に開催してきた競馬場はこの日で幕を閉じる。
しかし、今日消えたナイターの灯は、来年、門別競馬場へと受け継がれ、ホッカイドウ競馬は新たな時代に向けて動き出す。
ありがとう、旭川競馬場。
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Webハロンレースハイライト エーデルワイス賞(レース映像・写真等掲載中)
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