船橋競馬所属の元騎手で、現在はNAR地方競馬全国協会参与の桑島孝春氏がこのたび『スポーツ功労者文部科学大臣顕彰』を受賞しました。
この賞は、世界的規模のスポーツの競技会において優れた成果を挙げるなどにより、また、多年にわたりスポーツの向上発展に貢献することにより、我が国スポーツの振興に関し特に功績顕著な者をスポーツ功労者として文部科学大臣が顕彰する、栄誉ある賞です。
なお、地方競馬関係者の同賞受賞は、7人目となります。
桑島孝春(くわじま たかはる)
1955年1月31日生(60歳)
生涯通算 40,223戦4,713勝(中央競馬を含む)
1971年10月17日に騎手として船橋競馬場でデビュー。すぐに頭角を現し、騎乗依頼が殺到するが、有力馬からの依頼であっても自身の所属厩舎の馬に優先して騎乗し、このポリシーは引退するまで貫いた。にもかかわらず、2010年5月に引退するまでの約40年間で、通算40,223戦4,713勝の成績を残す。この騎乗数は記録が残っている範囲では日本最多であり、勝利数も2015年11月17日時点で地方競馬歴代5位である。
1992年には、デビュー後20年あまりで通算3,000勝を達成し、NARグランプリ特別賞を受賞。
フェアで堅実な騎乗ぶりにも定評があり、1999年には、1,322戦141勝を挙げながらも、進路関係の処分を全く受けず、NARグランプリベストフェアプレイ賞を受賞。
現役引退後の2010年8月1日から地方競馬全国協会参与として、地方競馬教養センターにおける騎手候補生の指導、裁決など地方競馬の公正確保関係のアドバイザーとして尽力し、地方競馬の発展、レベルアップに今なお大きく貢献している。
スポーツ功労者文部科学大臣顕彰
地方競馬関係 受賞者(敬称略・役職は当時)
1992年度 田中 利衛 (全国公営競馬調教師会連合会名誉会長)
1995年度 井上 宥蔵 (全国公営競馬調教師会連合会会長)
1997年度 出川 己代造 (調教師 千葉県調教師会相談役)
2000年度 手島 健児 (全国公営競馬調教師会連合会名誉会長)
2001年度 佐々木 竹見 (地方競馬全国協会参与)
2006年度 矢作 和人 (全国公営競馬調教師会連合会会長)
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