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2011/01/11
『NARグランプリ2010』表彰馬・表彰者決定!




NARグランプリ2010 優秀馬選定委員会 選定経過

◆2歳最優秀馬
 カネマサコンコルド(北海道)

 北海道2歳優駿(JpnV)を勝ち、兵庫ジュニアグランプリ(JpnU)2着のカネマサコンコルド、鎌倉記念を勝ち、全日本2歳優駿(JpnT)でも地方馬最先着の3着となったキスミープリンス、年末の東京2歳優駿牝馬を勝ってグランダム・ジャパン2歳シーズンを制したクラーベセクレタの3頭が候補となったが、唯一のダートグレード競走勝馬であり、その北海道2歳優駿で後に全日本2歳優駿を勝つビッグロマンスを破っていることも評価され、カネマサコンコルドが選出された。


◆3歳最優秀馬
 マグニフィカ(船橋)

 地方所属3歳馬唯一のダートグレード競走優勝馬であり、しかもそのタイトルがジャパンダートダービー(JpnT)だったマグニフィカが満場一致で選出された。


◆4歳以上最優秀馬
 フリオーソ(船橋)

 年間を通じてダートグレード競走を勝ったのが2年続けてフリオーソとユキチャンの2頭のみという現状は寂しい限りだが、帝王賞(JpnT)、日本テレビ盃(JpnU)を勝ち、他にJpnT競走2着4回と、前年に比べ成績を大幅に向上させたフリオーソが3年連続で選出された。


◆ばんえい最優秀馬
 ニシキダイジン

 最高賞金レースであるばんえい記念制覇に加え、北見記念も制したニシキダイジンと、20戦9勝、2着8回、3着2回、4着1回、5着以下なしという、ばんえいとしては驚異的な堅実ぶりを誇ったカネサブラックの争いとなったが僅差でニシキダイジンに軍配が上がった。


◆最優秀牝馬
 ユキチャン(川崎)

 クイーン賞(JpnV)で2着し、TCKディスタフ、シンデレラマイルを圧勝して能力の高さを示したザッハーマインを推す声もあったが、この部門唯一のダートグレード競走勝馬であるユキチャンが受賞。同馬は、年末に引退を発表、結局タイトルは3歳時の関東オークス(JpnU)、4歳時のクイーン賞(JpnV)、5歳時のTCK女王盃(JpnV)の3勝にとどまったが、ファンから愛されたという意味では地方競馬史上でも屈指の存在だったといえる。


◆最優秀短距離馬
 ナイキマドリード(船橋)

 ダートグレード競走優勝馬がゼロと、例年に比べ候補馬が小粒な感は否めなかったが、地方競馬においてスプリントシリーズ実施の構想があることを踏まえて、該当馬なしは避けるべきとの意見が出され、決選投票の結果、JBCスプリント(JpnT)2着のナイキマドリードが東京盃(JpnU)2着のヤサカファインを押さえた。


◆年度代表馬
 フリオーソ(船橋)

 満場一致でフリオーソ。07年、08年に続く3回目の受賞で、これはアブクマポーロ、トーホウエンペラー、アジュディミツオーの2回を上回る史上初の快挙である。06年に2歳最優秀馬に選出されて以降、07年が3歳最優秀馬、08〜10年が4歳以上最優秀馬と、デビュー以来5年連続最優秀馬のタイトルを手にしており、もはや地方競馬史上屈指の名馬といって過言ではない。


◆ダートグレード競走特別賞
 スマートファルコン(JRA)

 唯一のJpnT2勝馬であるスマートファルコンで異論なし。フリオーソを7馬身突き放したJBCクラシック、驚愕のレコードタイムを記録した東京大賞典とも強烈な印象を残した。


◆特別表彰馬
 コスモバルク

 地方競馬所属馬として初の海外GT制覇(同時にパートTのGT制覇)を果たし(2006年シンガポール航空国際カップ)2010年に引退が発表されたコスモバルク、その地方競馬に果たした多大な貢献を讃え、特別表彰馬に選定された。
 なお、2010年に死亡したオグリキャップは、NARグランプリ‘90で特別賞を授与していることから対象とはならず、また、選定には至らなかったものの父母娘による北海優駿制覇を遂げたクラキンコについて、称賛の声があがったことを付記したい。