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教養センターでの生活

地方競馬の騎手を目指す騎手候補生の一日(春・秋時間)を紹介します。

5:30 起床

朝5時20分になると寄宿舎内に起床を促す音楽が流れ、騎手候補生の一日が始まります。

5:35 体重測定

5時35分に全員の点呼、続いて体重測定が行われます。各候補生の体重は2年間記録できる体重表に記載します。
騎手という職業は技術の巧みさとともに体重管理が重要です。それぞれに年齢等を考慮した規程体重を超過していないか、教官からチェックを受けます。
体重測定後は、寄宿舎内の担当箇所の清掃を行います。

6:00 体操・厩舎作業

6時に全員が集合して、ラジオ体操と軽いランニングを行います。その後、担当馬房の朝の作業を行います。汚れたワラを取り除き、新しいワラを馬房に入れてフカフカのベッドを作ってあげます。朝の飼い葉を与えて作業は終了です。

7:50 朝食・休憩

7時50分が朝食時間です。騎手候補生が全員そろってから、各候補生の配膳をとって一斉に食事をします。主食は、朝と夜はごはん、昼は食パンで、副食は愛情がこもった手作りです。献立は管理栄養士が作成して、1日のカロリーは約2,600Kcalで設定されています。

8:30 騎乗訓練

8時30分から12時までが実科の時間です。基本的には1頭1時間、2頭騎乗ですが、競走訓練に入ると3~4頭に騎乗して訓練を行い、候補生は訓練馬から多くのことを学んで成長していきます。期に2~3名の教官がつき指導にあたります。教官の声は馬場一杯に響き渡ります。候補生が乗りこなすことができない馬などは、教官が乗り替わって見せて指導し、教育します。

12:00 昼食・休憩

12時すぎに昼食となり、午後の授業までの間は休憩時間です。食事後は、候補生はベッドで横になったり、娯楽室でテレビを見たりして休んでいます。

13:15 学科

13時15分から45分授業が2講義、本館2階の教室で行われます。その科目は、ホースマンとして必要な法規、馬術、調教、馬学、管理、衛生、社会人として必要な一般常識(国語、数学、社会)を学びます。加えて、メンタルトレーニング、英会話、栄養学や身体機能の向上を図るためのフィジカルトレーニング、剣道、Zumba®などがあり、センター職員や外部講師が指導にあたっています。

15:00 馬の手入れ

15時からは騎乗した訓練馬の手入れを行います。
馬体に異常はないか確認しながら手入れを行います。気候の良いときは、天然温泉で全身を洗ってやります。馬は気持ち良さそうです。

16:00 厩舎作業

概ね16時から担当馬房の夕方の作業を行います。
汚れたワラを取り除き、新しいワラを馬房に入れてフカフカのベッドを作ってあげます。これで馬はゆっくり休むことができます。夕方の飼い葉を与えて終了です。

17:00 自主トレ

17時から夕食までの約1時間は自由時間です。
鞍や頭絡の手入れをしたり、トレーニングルームに行って木馬に跨って自主練習をしたり、トレーニングマシーンを使って筋トレを行ったりする訓練生もいます。また、体重調整が必要な訓練生は、この時間にランニングを行うこともあります。

18:00 夕食・自習

18時から夕食です。18時30分から19時10分までは自習時間です。自分の机で今日の訓練の反省などを騎乗日誌に書きます。この騎乗日誌を毎日教官が読み、意思の疎通を図っています。また、授業で出された宿題や、試験前の勉強も行います。
寄宿舎では居室に3~4人の相部屋で暮らします。上級生になると2人の相部屋または1人1部屋で暮らします。
(※現在は新型コロナウイルス感染予防対策のため、1人1部屋となっています。)

19:15 馬管理

19時15分に最後の作業があり、全員が点呼を受けて厩舎に行きます。担当馬に乾草を与えるとともに馬に異常がないか確認します。この作業は10分程度で終わります。

19:30 自由時間

19時30分からは自由時間です。この間に入浴したり、テレビを見たりします。
風呂のお湯は、センターの地下1,000mから汲み上げた天然温泉です。体が休まります。
また、熱心な候補生は、この間に体育館やトレーニングルームに行って自主トレーニングをしています。

21:30 消灯

21時30分に点呼が行われ、就寝となります。これで騎手候補生の一日が終わります。