地方競馬は、農林水産省の指導監督のもと、主催者が競馬を開催し、NARが競馬の開催等に関する様々なことをサポートしています。
NARは各主催者から売上の一部を交付されることで運営されています。
地方競馬のしくみ
馬 主
競走馬の所有者です。所有する競走馬を調教師に預託することで、レースに出走させることができます。馬主になるには、NARに申請を行い、馬主登録される必要があります。「個人馬主」、「組合馬主」、「法人馬主」の3種類があり、それぞれ登録に必要な条件が異なっています。地方競馬では令和3年9月現在、5,044の馬主が登録されています。
調教師
馬主から競走馬を預かり、最良のコンディションでレースに出走させるための調教・飼養管理を行います。調教手法や飼養管理方法は、調教師によって様々で、競走馬によって個体差もあることから、非常に高度な知識と技術が要求されます。調教師になるためには、NARが行う免許試験に合格し、免許を取得する必要があり、地方競馬には令和3年9月現在、431人の調教師が免許を受けています。
調教師補佐
一つの厩舎に所属し、調教師の補佐役として、競走馬の調教だけでなく、厩舎運営に関する様々な業務を行います。調教師補佐になるためには、NARが行う免許試験に合格し、免許を取得する必要があり、地方競馬には令和3年9月現在、50人の調教師補佐が免許を受けています。
騎 手
馬主からの依頼により、レースに出走する競走馬への騎乗に加え、自身が所属する厩舎や他厩舎の競走馬への調教にも騎乗します。騎手は各競馬場に所属し、その競馬場を中心に活動しますが、馬主から依頼があれば全国の地方競馬場で騎乗することも可能です。騎手になるためには、NARが行う免許試験に合格し、免許を取得する必要があり、地方競馬には令和3年9月現在、276人の騎手が免許を受けています。
厩務員
調教師に雇用され、厩舎に所属する競走馬の日常的な世話や健康管理等を行います。厩務員になるには、公正確保上、主催者等に認定される必要があります。地方競馬では令和3年9月現在、2,194人の厩務員が認定されています。
生産牧場
競走馬の生産を行います。生産地は北海道から九州まで全国に分布しており、中でも北海道の日高地区は国内最大の生産地で、競走馬生産頭数の約8割を占めています。